アジ僻で発展途上国の教育の支援をしたい 【Big Projrct】
こんにちは 🌸
お久しぶりです 🙂🌱
高知大学医学部のアジア僻地医療を支援する会、通称アジ僻です。
2018年度、部長を務めさせていただくのは、医学科2年の西浦と西村です。
ちなみに今回は西村が担当します!
今年度はこのブログも随時更新していこうと思っているので、よろしくお願いします。
2018年度のアジ僻の目標は
1.アジ僻としての活動を活発にする
2.ビッグプロジェクトをはじめる
です
今日はビッグプロジェクトについてお話させていただこうと思います
部長を任せていただいたからには、色んなこと挑戦してみたい!
そんな若い思いから、ビッグプロジェクトをやることにしました。
ビッグプロジェクトは、
もちろん自分たちのエゴではありますが、
医療者になる前に学生として、日本と比べたら発展が遅れている国に対して
何か形にしてできることをしたい、
というまだ漠然としたものです。
みなさんは、映画の「僕たちは世界を変えることができない」をみたことがありますか? 🇰🇭
ものすごく簡単にいわせていただくと、医大生がカンボジアに学校を建てる、というお話です 。
この映画のようなことを、イメージしています。
この映画のモデルになった葉田甲太さんの著書が原作となっており、現在では、NPOあおぞらの代表を務め、2014年に新生児を亡くしたお母さんと出会い、2018年2月カンボジアバンティミェンチェイ州に病院を建設するなど、現在も国際医療協力に携わっているそうです。
アジ僻のビッグプロジェクトの基本方針は
教育
です 。
なぜ教育なのか? 🤔
まず、私が将来像を考えるきっかけになった高校の先生の考え方に関連します。
自分は当たり前のように衣食住が与えられて、教育も習い事もうけさせてもらえました。
しかしこれはたまたま日本に生まれてきたからです。
もし違うところで生まれて、生きていくその事自体に余裕が無かったら、教育や好きなことができなかったかもしれません。
もちろんどこで生まれても幸せはたくさんあると思いますが、
特に子供が、生まれた場所によって教育、貧困の格差があること、スタート時点がそろえられていないことは、不平等だとおもいます。
だからそこに少しでも、自分が恵まれていたと思えた分くらいは、何か返さないといけないと思いました。
さらに、ジャパンハートのミャンマーの病院で出会った日本人の森徳郎先生のお話にも理由があります。
“…ここに来て、教育の大切さというものを強く感じます。僕がカンボジアやミャンマーでやっている医療は目の前の患者さんには意味がありますが、その国の何かを変えることはないでしょう。でも教育はその国の何かを変えうる力があります。僕が出来ることは医療の内科というごく限られた分野でしかありません。…”
これは先生のface bookからとった言葉です。
私は医療者になる前に、純粋にただただフラットな学生として、影響力が大きい教育の分野に関わってみたいとおもいました。
ビッグプロジェクトの詳しい内容はまだ何も決まっていません。
ただ守りたいのは、
現地のほんの数人を対象にするものでもいいから、ニーズにあっている
他のNGO団体が数多く活躍している中なので、学生ならではということをしたい
ということです 。
これからいろんな方のお話を伺い、部員で話し合いアイディアをだしあって、まずは内容を固めていこうと思います🐘
未熟なわたしたちですが、がんばろうとおもっていますので、ご意見アドバイスなどあったらおしえてください🙇♀️
よろしくお願いします🌻
インドネシア・パプア州・ソロバでの水環境
こんにちは!いっせい(坂梨壱成)です。
さて、前回インドネシアについて書いたのですが、実際まだまだ伝えたいことがあります。
今回は、私たちが行ったソロバでの “水” について書こうと思います。
ソロバってどんなところ?
前回もソロバについて書きましたが、今回は少し違う視点で書こうと思います。
ソロバはインドネシア・パプア州にある小さな村ですが、ここへのアクセスは容易ではありません。
ジャカルタという地方都市から1時間弱飛行機で内陸へ飛ぶと、標高約1600mのワメナに到着するのですが、そこから車で約30分走るとこんな所へ着きます。
字が逆になっていますが『SRBcity↑』と書いてあります。
少し見にくいですが、写真右上の木の裏側へ続く道がソロバへ続く道です。
ここから20〜30分歩いていくのですが、これがまたハード。
途中このような手作りの橋を渡るのですが、大雨で川が増水すると、渡れないこともあるようです。
このような細い道も歩いていきます。
20分平らな舗装された道を歩くのは苦にならないですが、山道はまたべつものですね。
足場も悪く、荷物も重かったため、とても疲れました。
そして、ようやく到着です。
ソロバでの水=水道?井戸水?
まず見てもらいたいのはこの川です。
日本であまり見ることのない水の色ですね。
この色、完全にカフェオレです!!
村につくと水についての説明を受けました。
👤「村の人はみんなあの水を利用するよ。だから洗濯とか水浴びはあの水でするからね」
私「(白い服よごれそうだな・・)」
👤「トイレは水洗だけど、毎日、川から水くんでくるよ」
私「(う○こと色の区別つかないじゃん・・)」
👤「そうだ、川の水は沸騰してから飲んでね」
私「(あー、沸騰してからね。そりゃ大腸菌とかいそうだもんね・・・・え、、”飲むの???”)」
ということでしっかり沸騰してから飲みましたよ。
え、、どうやって飲んだかですか?
出来るだけ色を見ないようにして、コーヒーとか紅茶をいれてわからなくして飲みました。
濁水を透明に! 救世主現る!
右のバケツが川からできるだけ土が入らないように汲んできたオリジナルの水。
そして左のバケツが川の水に魔法の粉を入れたものである。
何ということでしょう。水が透明になったではありませんか!
この粉は、一緒に来られていた先生がもって来られていた、火山灰を使い水中の粒子を沈殿させる薬です。
それに消毒剤も入れているので、一応飲むことは出来るようでした。
沈殿物の見た目がちょっとあれで、飲むことはしませんでしたが、洗顔に使わせてもらいました。
本当にきれいな水ってないの??
上に述べたように、私たちのQOLは、魔法の粉によって著しく改善されました。
しかし、現地の人はそのまま(沸騰させず)飲む人もいます。
こんな山奥にきて、きれいな水は本当にないのでしょうか?
というわけで、きれいな水を探しに行きました。
すると、川とは別の場所から流れてくる水を発見しました。
無我夢中に水の流れてくるほうへいってみます。
さらに奥へいってみると・・
すこし見にくいですが、水源のようなところを発見しました。
この水をペットボトルにとって持ち帰りました。
これはきれいな水なのでしょうか?
見つけた湧水を水質検査キットで調べてみた
下の写真は、左が、川の水を1日放置して砂を落とそうとしたもの(あまり沈みませんでした)。
右側は見つけてきた湧水です。
写真では見にくいですが、右の湧水は色がついていますが、液体自身は透明です。
これらの水を一緒に来られた先生がもって来られた、水質検査キットで調べてみました。
pH
全硬度
亜硝酸濃度
硝酸濃度
アンモニウム濃度
リン酸濃度
鉄濃度
COD(化学的酸素要求量)
以上の項目について調べたのですが、結果の面白かった全硬度とpHについてみてみましょう。
まず、川の水の全硬度です。
100-200mg/Lくらいですね。写真では見にくいですが、実際見てみると200mg/Lに近い色でした。
次に湧水の全硬度です。
0-10mg/Lくらいの様です。
全硬度はCaの硬度とMgの硬度の和で一般に言う硬度のことです。
一般的に0-60の水を軟水
60-120の水を中硬水
120-180の水を硬水
それ以上の濃度の水を非常な硬水
というようです。
つまり、川の水は硬水、湧水は軟水のようです。
日本人は軟水に慣れているので、その面では湧水のほうがいいですね。
次に、pHです。
まず、川の水です。
pHは7.0と7.5の間位ですね。いわゆる中性の水ですね。
さて湧水は
なんとpH5.0です。
地下水などで、アルカリ成分が溶け出し、pHが高くなることはあるようですが、どのような時に低くなるのでしょうか?
理由はわかりませんでしたが、現地の人がなぜ飲料水に湧水を使用しないかわかりました。
少し飲んでみると、予想はしていましたが、なんとなく酸っぱい。。。
pH5は飲料水に使うにはなかなか難しいようですね。
しょーごは川へ水汲みに
私たちがソロバに滞在した時は、ほぼ毎日川で体を洗って、川で洗濯して、川に必要な水を汲みに行きました。
しょーごも水汲みにきました。
私 「足持ってかれるから気を付けて!滑んなよ!」
しょーご「大丈夫だよ、すべるわけねーだろ」
私 「絶対滑んなよ、服びしょびしょになるからな。絶対滑んなよ!」
しょーご「大丈夫だよ、そんな簡単に滑るわけねー$#%&“$%」
見事に滑ってくれたしょーごでした。
わー寒そう!!
生活と水
私たち人間にとって、水はなくてはならないものです。
ではどのようなことに水を使っているでしょうか?
顔を洗って、歯磨きして、トイレに行って、手を洗って、食器を洗って、風呂に入って、料理するとき、のどが渇いたとき。
ぱっと思いつくだけでも様々なことがあります。
上にあげたことを見てみると、私たちがどのようなことに水を使っているかわかってきます。
そうです。
何かをきれいにするか、口へ運ぶ時です。
これらのことは直接衛生に関わることです。
私たち日本人のほとんどは、手や口の中には細菌が数多くいて、例え紙で食器を拭いてもそこにはまだ多くの細菌が残っていることは容易に想像できるでしょう。
これは、私たち日本人は、義務教育で保健を学び、毎日のようにあらゆるメディアが情報を流しているからです。
今回訪れたソロバでは、学校へ行ってない子供が多くいましたし、ラジオやテレビはもちろんありません。
このような地域では、私たちが当たり前にしているローコストなこと(例えば歯磨きや手洗い)でより健康に長生きできる可能性があります。
このようなことを普及する活動にこれからもアジヘキとして携わっていけたらと思います。
医学生がインドネシアのパプア行って文化や感じたことを書いてみた
こんにちは!いっせい(坂梨壱成)です。先日しょーごとインドネシアに行ってきました!
インドネシアはとっても広い⁈
3月8-21日にかけてアジヘキの先生であるエヴァ先生のもと、インドネシアに行って参りました!
ここまでで飛行機に乗っていた時間は8時間。
ここは仕方ないですね。
国内線に乗り換えジャヤプラへ
んんん?!
1:20-11:30とありますね。
インドネシアは東西に長く時差もあるので、実際は8時間程かかりましたΣ(・□・;)
その後は、もう一度空路を使い、更に陸路、徒歩でアプローチすると、ようやく目的地のソロバへ到着です。
インドネシアのパプア州のソロバってどんなとこ?
ソロバは標高約1600mの高地にあるため、赤道付近ながら、とても過ごしやすい気候です。
ニューギニア島に位置し、その昔アフリカからの黒人が移り住んだと言われています。
近年少しずつ変わって来てはいますが、村では民族衣装を着た住人も見かけます。
その衣装ですが
こんな感じ!
現地に来たからと張り切ったしょーごくんが挑戦です!
安心してください。見えてないですよ!
しょーごと現地のおじいちゃんがつけているのは、コテカという、ヒョウタンを焼いて固め、それを装飾したものです。
お祭りの時はこの衣装で踊ったり、歌を歌うみたいです。
ちなみに女性用はこんな感じ
昔は、女性も上半身裸だったようですが、現在はほとんどの方が隠しているようです。
豚祭り!!~インドネシア、パプア州のソロバでは豚をよく食べます~
みなさん、インドネシアと聞くとおそらくイスラム教をイメージする方が多いでしょうが、パプアではキリスト教の方も多く存在しています。
そして、ソロバではほぼ全員カトリック。
つまり豚を食べること自体は問題ないようです。
ただし、ソロバの主食は芋で、タンパク源は稀にでてくる川魚のみのようです。
ところがお祭りは特別!
豚を解体していきます!!
とても手際よく解体していました。
その後、焼いた石、食用の草と様々な種類の石を層のようにして重ねていきます。
最後はバナナの葉っぱで閉じて出来上がり。
このまま1時間以上蒸し焼きにします。
出来上がりがこちら
今回のお祭りは、祭りが開かれた広場周辺で育てられた芋の初収穫を祝って行われたようでした。
自分たちも芋がたくさん収穫されることを祈って、貴重なお肉をおいしくいただきました。
インドネシア、パプア州の人の口の中は真っ赤?!
現地の方と話していると、あることに気がつきました。
なんと、口の中が赤いんです!!!
聞いてみると、ある植物を食べているようです。
よく見てみると道端のいたるところでその植物らしきものが売られています。
近くに売っていたのでしょうごも挑戦です。
右手に持っているのが、ピナンという植物。
これと一緒に左手にあるスティック状のシリ、さらにそれにカプルと呼ばれる石灰の粉をつけて食べます。
しょーごくん、すごい顔しています。
自分も食べましたが、本当に美味しくないんです。
何と言うか、道端に落ちている草をそのまま食べている感じ(-.-)
なぜ彼らが好き好んで食べるのか信じられないくらいです。
そして結果が……
少し赤くなったでしょうか?
これを毎日続けると真っ赤になるみたいです。
インドネシアで感じたこと
インドネシアは他の東南アジアと並んで、まさに今成長途中の国です。私たちが行った場所も聞くところによると、数年前と比べて大きく変化しているようです。
人口も2.5億人を突破して、マンパワーにあふれています。
このような活気のある国はすぐに貧しい国と思われることもなくなるでしょうか?
この記事の上のほうで彼らの食事が芋ばかりであるということをお話ししました。
私たちの感覚からすると、それは、"貧しい食事" と考えるかもしれませんし、私も実際にインドネシアに行くまではそう感じていました。
しかし、私たちの行ったソロ場村では、たとえお金があっても芋しか食べない人が何人もいました。
この実情をみて、改めて "貧しい" という言葉について考え直しました。
すると "貧しい" というのは、あくまで相対的に押し付けた概念で、各個人で自分自身のことを考えると、他人の言う "貧しい" は、あまり役に立たない言葉なのではないかと感じました。
ただ、私たち医学生の立場で、1つ見逃してはいけないことがあります。それは医療をうける、という考えの下での貧しさです。
インドネシアは日本と同様な国民皆保険制度への移行を近年始めましたが、はたして今回私たちが行ったような僻地といわれる場所に住んでいる人がいく病院が近くにあるのか、また平等にその恩恵を受けられるようになるかというのは疑問が残ります。
彼らの笑顔を失うことのないように、これから私たちアジヘキとしても目をそらすことのできない問題であると感じました。